こんにちは、小児内分泌科医Nです
今回我々小児科医としての仕事やその重要性について、個人的な考えですがご説明いたします
あくまでも個人的な意見です
主観的なことも入っているかもしれませんが、その点をふまえて読んでいただければ幸いです
子供の治療のお手伝い
医師として子供の治療をするのは当然です
なので一番最初に書かせていただきました
またここではお手伝いという形にしました
我々が治す、というのは傲慢かなと思うからです
子供は大人にない生命力があります
我々は病気を少しでも楽に、早く改善するのをお手伝いするのが役割と思っています
感染の予防
感染の予防は重要です
現在コロナウイルスによる感染が流行していますが、予防が一番大事なことであるのは周知の事実と思います
特に我々小児科医は感染予防として様々な予防接種を行います
予防接種は副作用が、、、という方も多いですが、それ以上に予防接種し、感染予防することは重要です
例えば自分が医師になったときはHib(インフルエンザ菌予防)、肺炎球菌ワクチンなどはありませんでした
県内ではインフルエンザ菌、肺炎球菌による髄膜炎の発症は本当に多く、後遺症を残す児や治療しても亡くなる児が多かったです
この予防接種が可能になってから髄膜炎の数が激減しています
予防することで救える尊い命を守ることは大事なことです
成長のお手伝い
我々小児科医特に小児内分泌科医は低身長、低体重の児を診察することが多いです
そのような子たちに、成長ホルモンなどで成長を促すお手伝いを行います
低身長は特に小学生になると自分に劣等感を抱いたり、いじめなど生じることが多いです
また運動が苦手となることも多いです
低身長が改善することで、劣等感やいじめなどを回避することができます
健診
我々は1か月健診(県によっては産婦人科医が行います)、3か月、6か月、1歳半、3歳半に健診を行います
また小学校や中学校でも、毎年診察や尿検査などを行います
健診をすることで病気を予防できたり、また発達の改善が可能であることがあります
我々小児内分泌科医としては低身長、肥満症や糖尿病など早期発見が可能となる重症なものです
ご両親へのご説明(教育含む)
我々小児科は、一般内科などと異なり、必ずご両親と密接にかかわりを持ちます
ご両親のご協力無しでは子供は予防、治療ができないからです
病気について理解いただくということがとても重要です
例えば1型糖尿病は、治療としてインスリンという注射を行います
このインスリンの量は食べる量を計算することによって適宜変更します
小学生未満の児はその計算ができないのでご両親に計算していただき、投与を行います
そのためにご両親にも計算方法などを詳しく説明します
虐待の防止
近年虐待される子供が増えており、様々なニュースが報道されています
虐待を防止するということは我々小児科にとって重要なことです
身体的虐待が一番報道されますが、実際虐待にはいろいろな種類があります
身体的虐待(暴力される)、ネグレクト(食べさせない、家に閉じ込める、病院に行かせない)、性的虐待、心理的虐待(言葉による威圧、恐怖)があります
これら虐待を児童相談所などと一緒に子供から守ることが重要と思っています
最後に
小児科医として仕事はほかにもいろいろあります
今回はその仕事の代表的なことについて説明させていただきました
また主観的なことも一部あるかもしれません
しかし我々は子供たちの健やかな健康を望んでおり、その手助けするのが仕事と思っています
子供たちの笑顔を見れるよう頑張っていきたいです
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